Auckland ダイアリー

皆様ご無沙汰しております。引っ越しの際は大変お世話になりました。本当にありがとうございました!遠くなりますが、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

ニュージーランドの覚醒剤問題

ニュースでしばしば、覚醒剤の密輸の摘発が報道されています。

今日も、LAから20キロの覚醒剤をスーツケースに隠しているのが見つかった、とニュースになっていました。

ここに来るまで、知らなかったのですが、どうやらオーストラリアとニュージーランドはドラッグが高値でよく売れる、売人に人気の地域なんだそうです。

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ドキュメンタリー映画 "Fighting the Demon" より

上の図のように、メキシコから仕入れれば 150 ~ 200 倍、アメリカから持ってきたとしても20 ~ 40倍の値段で売れるので、分散して持ってきて9割が見つかって没収されたとしても、1割が手元に残れば、十分に儲かる、ということのようです。

 

海外から持ち込まれたドラッグは、ニュージーランド発祥のバイクギャングや、アメリカなどのギャングらが売人となって、一般の人々に売られていきます。

 

ニュージーランドの人口6千人の街で、1割に当たる600人が覚醒剤常習者になっていたケースもあるとのことです。こうなると、街の住人の多くがギャングに借金をしていて、ギャングが街全体を支配すると言っても過言ではない状態になるそうです。

 

ニュージーランド政府は今回のコロナ対策が各国から評価されているため、外資の進出が見込まれ株価も上がる、と言っています。おそらく今までの金持ちがさらに金持ちになっていくんだろうとは思いますが、同時に根深い社会問題も改善していかないと、このドラッグの問題の背景にある格差社会はさらに悪化することになってしまいます。