ロックダウン2日目
ロックダウンが決定したのは、実施の二日半前。
それより前から、スーパーでトイレットペーパー、ジャガイモ、肉、などがなくなっていましたので、皆、予期はしていた感じです。
最初、ジャシンダ首相は、「海や公園に行ってもいいんです。でも、自分のbubble(泡、のバブルだけど、ここでは自分の家族などの最小単位を意味する)以外の人とは2メートル以上近づかないように。子供達も、他の家族の子供とは遊ばせないように」と言っていたのに、前日になり、警察から「車に乗って海外に行ったり公園に行くなど言語道断。歩いていける自分のコミュニティー内の公園を散歩するならいい」と発表されました。
ロックダウンは深夜0時から始まりました。
日本の友人から、パートでももらえる政府の補助について書いているツイッターの記事を転送してもらいましたが、私がパートで働いていた会社は、まだ30%以上の収入減たないため対象にならない、という事。
それなら会社が保障しないといけないはずですが、どうなることやら。
オークランドの家賃が高騰していることは以前にも書きましたが、収入がなくなると家賃の支払いが大変になる人が続出です。
知り合いの大家は、ロックダウンの間の1ヶ月、家賃を無料にしてくれたそうです。
私の大家は、家賃の支払いを今のところは半額、その不足分はロックダウン終了後に分割で支払っていく、という譲歩をしてくれました。最終的には全額払うのですが、とりあえずは気が楽になりました。
昨日のロックダウン1日目は、家から出ませんでした。
大学は、急遽オンラインに切り替え、全ての業務は止まっていません。
でも、このロックダウンというのは精神的にかなりのダメージがありますので、しばらくは業務停止にするべきだったと思います。
まだニュージーランドの感染者が5人だったちょうど2週間前、イタリアのミラノで一人暮らしをしている友人の安否を確認した時、「こちらはまだ5人だけど」と話したら、「こっちだって最初は2、3人、という段階から始まったんだよ。それが、みるみるうちに、千、一万、と増えていった。このウイルスはすごいから気をつけて」と。コロナに関しては、韓国とイタリアのニュースが信頼できる、とも話していました。
今、ニュースで確認されているニュージーランド国内の感染は283人です。
東京もロックダウンの可能性がありそうとのこと。数日前まで、オリンピックをやる、とまで言っていたのがジョークのようですし、そんな行政の大きすぎるギャップは、国民に精神的ダメージを与えていると思います。
日本のお店からは、何事もないかのように新製品やセールの宣伝のメールが送られて、ちょっと戸惑います。外から見ていると、経済が何よりも優先される日本の姿が大変異様に映ります。