大学内での対立いろいろ
香港の最近の対中国感情に関して、留学生同士でも言い争いがあって、
「押し倒された」
「いや、自分で道に寝転んだんじゃないの」
みたいなことがあり、警察が呼ばれたそうです。下のビデオだと自分で転んだようにも見えますが。
下の記事のビデオ、日本でも観れるかわかりませんが、今月に入っても続いているようです。
留学生たちにとって、特に香港からの留学生たちにとっては、安易な気持ちで政治的意見をデモンストレーションしている訳ではありません。
留学期間が終わった時に香港がどのような場所になっているか、という問題は、香港に帰るか、違う国に仕事を探すか、という深刻な問題なのです。
国際政治だけでなく、国内の人種問題について、副学長も批判の的になっています。
事の発端は、白人至上主義グループが校内のあちらこちらに貼った、張り紙やスティッカーにあります。これらの張り紙にあるウェブサイトを開くと、「白人の男たちの手に、我々のニュージーランドの主導権を取り戻そう」といったメッセージが書かれた白人至上主義的団体のウェブページになります。
この件について学生発行の学内雑誌のインタビューに副学長が答え、「表現の自由を守る観点から剥がすつもりはない」と話しました。
これに対し、副学長を批判する公開状が提出され、この批判の意見文には教授たちも含む450人の署名がされているそうです。
私ももちろん、人種差別は間違っていると思いますので、このようなスティッカーを貼る団体は恐ろしいと感じます。
ただし、大学、という学問をする場所ですので、「白人至上主義が生まれる理由」、「表現の自由と思想の自由はどう違うのか」、といったテーマを学生たちで議論していくことができるといいと思います。
もちろん、それぞれの立場の人たちがかなり頑固に信念を持っているはずですので、話しあいにならないかもしれませんが、何か生まれるかもしれません。
差別主義者の張り紙を剥がす、ということは、状況を少しも良くしません。