香港のデモ
中国からの留学生と話をしていて、今回の香港のデモについて中国にいる友人達とメールで話し合おうと思ったら、中国ではニュースがブロックされていた、ということでした。中国では、香港で今起こっている反乱がほとんど知られていない、というのは驚くべきネット監視力だと思います。
海外にいる中国人同士でも、相手がどのような政治的コネクションを持っているか分からないので、中国の政府の批判のようなことは絶対にしない、という話は他の中国人も話していました。
ある中国人の留学生は、友人がラインのようなアプリで会話相手に政治的意見を送ったら、その日の真夜中に警察が自宅にやってきて一晩中尋問を受けたそうです。朝には家に帰って良かったらしいですが、威嚇としては十分な効果があったようです。その友人はそれ以来、政治的な発言をほとんどしなくなった、という事です。
インターネットで世界が広がったと思われがちだけど、実はスノーデンが暴露したように個人データが権力のある一部の人々の間で丸見えだったり、権力に監視されやすくなったのは何も中国に限ったことではないようです。こんな事態になってしまう事を、インターネットを開発した人々は予想したでしょうかね。