Auckland ダイアリー

皆様ご無沙汰しております。引っ越しの際は大変お世話になりました。本当にありがとうございました!遠くなりますが、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

何で移住するんだろう

借りてる部屋のトイレが、タンクの中でチョロチョロ水が止まりませんでしたので、直してもらいました。

水道代は家主が払っているので、昨日連絡したらすぐに修理が来ました!

 

朝の8時に、ドアベルというものがないので、ノックの音が聞こえ、ドアを開けると韓国語で「韓国人ですよね」と。私の韓国語は拙いので、しどろもどろになっていたら、その男性はとても残念そうでした。

 

色々古くなっていた部分を交換してもらい、ちょっとお喋りをしました。

 

15年前にソウルからオークランドにやってきて、とてもお金が足りなかったので、引っ越し、のり巻き作り、など、ある仕事は色々とやってきたそうです。それでも生活は苦しく、plumber (水道関係の修理工)の免許を取り、やっと生活が楽になってきたところだ、とのことです。

「ソウルよりオークランドの生活がいいと思いますか?」

と尋ねると、

「私はソウルに帰りたいですね。お母さんに会いたい。でも、奥さんと子供達はオークランドで生活したいと言っているので、ここにいるしかなさそうです。」と。

「どのくらいの頻度でお母さんに会いに帰るんですか?」

と訊くと、7年に1度、とのこと。つまり、15年前にオークランドに来てから、2回しか親に会えてない、ということです。

「もっとお金があれば、毎年でも帰れるんだろうけどね。」

お母さんは82歳。あと7年後、というのは辛すぎる、とのこと。そりゃそうだよなあ。

 

 

昔から人は勝手な夢を描いて、自ら進んで移住をしてきたけど、それぞれの移住の現実は、夢の通りには行かない。当たり前だけど「移住」は成功ばかりだけでなく、失望と諦めもある、と言うことか。

 

「今までずっと lotto (lottery 宝くじ)は毎月買ってるよ」と笑いながら帰って行きました。

力仕事ばかりで15年ずっと腰が痛い、とも言っていましたが、「ずっと一生懸命働いてきた」と言う清々しさに、喝を入れられた心持ちでした。