Auckland ダイアリー

皆様ご無沙汰しております。引っ越しの際は大変お世話になりました。本当にありがとうございました!遠くなりますが、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

ニュージーランド産コンブ

ニュージーランドではロックダウンのレベルが下がることが決定し、来週の月曜から子供達の学校も始まります。スーパーに行きましたが、急に皆リラックスしたようで、今まで全員がマスクをつけていたのに、昨日はマスクが少数派になっていました。

 

ロックダウンは不思議な期間で、考えてみればとても長い期間だったのに、あっという間だったようにも感じます。ロックダウンの間にやるつもりだったことの半分もやれなかった感じです。

 

けれども、人の流れが増えればまた感染が始まる可能性も十分にありますので、この先も気をつけていかないといけないですね。

 

さて、味噌汁の話です。

私は味の素は使いたくないので、沖縄のNA-BAの椎茸の粉末で味噌汁を時々作っています。

先日オーガニックショップでニュージーランド産のコンブが売っていましたが、非常に高かったので買わずにいましたが、オンラインで大袋を買うと少々安くなるので注文してみました。

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昆布は150グラムで2400円、ワカメは150グラムで3500円くらい(1ドル70円で計算)


ネットの情報によると、日本から来た貿易船にコンブの胞子が付いていて、それがニュージーランドの海岸に根を下ろした、とのことです。

日本のアマゾンでも並行輸入品として売っているようですが、昨年のニュースによると広島にあるカタオカというちりめん問屋が日本での独占販売権を獲得したとあります。

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「コンブ」は世界的に通用する単語。Konbuではなく発音のままKombu

届いた昆布は、日本で売られている昆布より細い感じ(昆布にも種類がいろいろあるんでしょうね)で、何よりものすごい粉をふいています。

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海の塩ではなくて旨味成分、という感じの粉がポロポロ落ちます

80ドル以上買うと送料が無料になるというので、ワカメも買いました。

こちらは、日本で買うのよりもっと薄いのは、若いワカメだからなのかもしれません。

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薄くて軽い

今日の昼は、豆腐とわかめの味噌汁を作ろうと思い、鍋に昆布とやんばるの椎茸の粉末を水につけているところです。

味の方はまた後ほど!

 

 

ニュージーランドの覚醒剤問題

ニュースでしばしば、覚醒剤の密輸の摘発が報道されています。

今日も、LAから20キロの覚醒剤をスーツケースに隠しているのが見つかった、とニュースになっていました。

ここに来るまで、知らなかったのですが、どうやらオーストラリアとニュージーランドはドラッグが高値でよく売れる、売人に人気の地域なんだそうです。

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ドキュメンタリー映画 "Fighting the Demon" より

上の図のように、メキシコから仕入れれば 150 ~ 200 倍、アメリカから持ってきたとしても20 ~ 40倍の値段で売れるので、分散して持ってきて9割が見つかって没収されたとしても、1割が手元に残れば、十分に儲かる、ということのようです。

 

海外から持ち込まれたドラッグは、ニュージーランド発祥のバイクギャングや、アメリカなどのギャングらが売人となって、一般の人々に売られていきます。

 

ニュージーランドの人口6千人の街で、1割に当たる600人が覚醒剤常習者になっていたケースもあるとのことです。こうなると、街の住人の多くがギャングに借金をしていて、ギャングが街全体を支配すると言っても過言ではない状態になるそうです。

 

ニュージーランド政府は今回のコロナ対策が各国から評価されているため、外資の進出が見込まれ株価も上がる、と言っています。おそらく今までの金持ちがさらに金持ちになっていくんだろうとは思いますが、同時に根深い社会問題も改善していかないと、このドラッグの問題の背景にある格差社会はさらに悪化することになってしまいます。

ロックダウンがレベルダウン

今週の火曜日からロックダウンのレベルが4から3に下がりました。

 

相変わらず、うちの子供の学校はありませんが、親が医療関係やスーパーなどの主要な職業に携わっていて、14歳未満の子供は登校が許されます。14歳以上は、1人で留守番が法的に許されているので、登校はできません。

 

それから、ビーチに行ってサーフィン、釣りをしたり、公園でサイクリングや散歩をすることが許されます。

 

飲食店も、テイクアウトと宅配のみ許されます。

それで、マクドナルド(日本で「マック」と呼ぶように、ニュージーランド では「マッカス」と呼ばれています)に人が殺到していて、ドライブスルーに並ぶ車で交通渋滞まで起きているニュースがありました。

温泉が出ることで日本人観光客にも人気のロトルアという街では、想定以上の売り上げで、3店舗あるロトルアのマクドナルドが、食材の入荷があるまで一時閉店してしまったそうです。

宅配注文でも、「レタスがないので、注文はしばらくお待ちください」という広告が出ているのを見かけました。

 

人との付き合いも、もう一つのグループ(こちらでは、Bubble、と表現していますが、通常ひと家族、あるいは同居するひとかたまりのグループを指します)と交流して良くなりました。でも、二つのグループは、それぞれお互いだけが唯一の交流グループでないといけません。

例えば、別々に暮らす姉妹がいたとして、この2人が互いに相手を唯一の交流相手として会ったりするのはいいのですが、彼女たちの一人暮らしをする母親を一緒に訪ねる、ということは許されません。ですので、姉妹のうちどちらかが母親と会うのなら、もう1人は母親と会うことはできませんし、姉妹同士でも会うことができません。

 

ニュースでは、安心し過ぎているニュージーランド人が、このような規則や2メートル以上人と距離を置く、という規則も無視していることに心配する声が報道されていて、またレベル4に逆戻りする可能性もある、と警告しています。

ロックダウン2日目

ロックダウンが決定したのは、実施の二日半前。

それより前から、スーパーでトイレットペーパー、ジャガイモ、肉、などがなくなっていましたので、皆、予期はしていた感じです。

 

最初、ジャシンダ首相は、「海や公園に行ってもいいんです。でも、自分のbubble(泡、のバブルだけど、ここでは自分の家族などの最小単位を意味する)以外の人とは2メートル以上近づかないように。子供達も、他の家族の子供とは遊ばせないように」と言っていたのに、前日になり、警察から「車に乗って海外に行ったり公園に行くなど言語道断。歩いていける自分のコミュニティー内の公園を散歩するならいい」と発表されました。

 

ロックダウンは深夜0時から始まりました。

 

日本の友人から、パートでももらえる政府の補助について書いているツイッターの記事を転送してもらいましたが、私がパートで働いていた会社は、まだ30%以上の収入減たないため対象にならない、という事。

それなら会社が保障しないといけないはずですが、どうなることやら。

 

オークランドの家賃が高騰していることは以前にも書きましたが、収入がなくなると家賃の支払いが大変になる人が続出です。

知り合いの大家は、ロックダウンの間の1ヶ月、家賃を無料にしてくれたそうです。

私の大家は、家賃の支払いを今のところは半額、その不足分はロックダウン終了後に分割で支払っていく、という譲歩をしてくれました。最終的には全額払うのですが、とりあえずは気が楽になりました。

 

昨日のロックダウン1日目は、家から出ませんでした。

大学は、急遽オンラインに切り替え、全ての業務は止まっていません。

でも、このロックダウンというのは精神的にかなりのダメージがありますので、しばらくは業務停止にするべきだったと思います。

 

まだニュージーランドの感染者が5人だったちょうど2週間前、イタリアのミラノで一人暮らしをしている友人の安否を確認した時、「こちらはまだ5人だけど」と話したら、「こっちだって最初は2、3人、という段階から始まったんだよ。それが、みるみるうちに、千、一万、と増えていった。このウイルスはすごいから気をつけて」と。コロナに関しては、韓国とイタリアのニュースが信頼できる、とも話していました。

 

今、ニュースで確認されているニュージーランド国内の感染は283人です。

 

東京もロックダウンの可能性がありそうとのこと。数日前まで、オリンピックをやる、とまで言っていたのがジョークのようですし、そんな行政の大きすぎるギャップは、国民に精神的ダメージを与えていると思います。

 

日本のお店からは、何事もないかのように新製品やセールの宣伝のメールが送られて、ちょっと戸惑います。外から見ていると、経済が何よりも優先される日本の姿が大変異様に映ります。

 

article.yahoo.co.jp

ニュージーランドは国境閉鎖

ニュージーランド人と永住者以外の入国が禁止されました。

 

帰ってきたニュージーランド人と永住者は、14日間の隔離が義務付けられています。

 

たった5日前に、入国者全員に14日間の隔離が義務付けられ、オークランドと成田間のニュージーランド航空のフライトが3ヶ月ストップすると発表されて驚いていたのに。

ちょっと早い展開で、政府はウイルスのどんな情報を根拠にしているのでしょうか。

 

www.nzherald.co.nz

 

 

今日の段階でニュージーランド全体で28人の感染が確認されていますが、この対応はやりすぎではない、という専門家たちの判断なのでしょう。

 

500人以上の集会は禁止だったのが、100人以上はいけない、と急遽変更です。

 

先ほど、夕方にスーパーに行ったら、食パンコーナーが空っぽ、豚肉も5パックぐらいしか余っていませんでした。それに玉ねぎも売れ切れ。

こんなの見たことありませんでした。

 

野菜や果物の収穫は、ワーキングホリデーでニュージーランドに来る外国からの若者の労働力に頼っているところがありますから、ひょっとしたら人手不足な面もあるんでしょうか。

 

このウイルス、まだ正体が分からないですから、沖縄もどうぞ安心せずに、みなさま気をつけて下さい。

大学へのコロナの影響

中国製のスマホの画面が割れたのですが、修理に行っても、部品が取り寄せできない、と言われました。

コロナの影響が出てきているんですね。

 

先ほど大学からメールがあり、来週から始まる新学期に2000人の中国人学生が、渡航規制のために参加できなくなり、そのため大学の収入は今学期だけで3千万ドル(1ドル75円で計算すると22億円くらい)減ってしまう、ということです。

この収入減を受けて、今後の新しい教員や事務員などの採用は保留となる、というお知らせでした。

 

どんだけ中国人学生に頼ってんだよ、とびっくりしました。

 

日本の観光施設だけではなくて、こんな風にニュージーランドの大学にも影響が出ています。

 

やっぱり、留学生受け入れで、大学は潤っていたんですね。

留学生たちの間で、「私たちは金のなる木(cash cow, 現金を出す乳牛)だ」というフレーズがよく出てきます。

授業料や生活費だけでも在学中に高額のお金を落とし、高い消費税も日々はらい、卒業後に職は滅多にないので、「国に帰ってね」となることがほどんどだからです。

引っ越しました!(何回めだろう?)

先々週、引っ越しました。

今度は一軒家で、とっても汚い!

掃除はまだ終わっていませんが、汚いのに慣れてきたから、まあいいか、という感じです。

 

まずは、昨日より公開したクラウドファンディングを宣伝させてください。

 

motion-gallery.net

 

沖縄の商品やサービスを紹介しながら、奨学金的なものが集められたらいいなあ、と考えています。

オーガニックや環境問題などに関心のありそうなお友達に、宣伝していただければ幸いです。

 

さて、今度の家、向かい側に同じデザインの綺麗な家がいくつか、隣の家との間の壁同士がくっついた縦割りのアパートのように並んでいるんですが、私たちの家もそちらに面して窓が大きく開いているので、よく見えます。

先日の朝早く、キッチンで洗い物をしようと窓に面した流しに立った時のこと。向かいの家の一つに男性が立っていて、その人を見たらこちらに向けていた黒い大きなカメラを背中に隠したんです!!寝起きで、なんか非現実的な光景。

子供が寝ている部屋は、カーテンが劣化して裂けてボロボロだったので、大家さんに替えてもらうため(こちらは、借家にカーテンが付いていることがほとんど)取り外してあり、大きな窓から寝姿が丸見え状態。

愕然として、そのまま気づかないふりをして観察していたら、ワザとらしく朝日をカメラで撮りだしました。いや、さっきはこっちにカメラ向けてましたよね、おっちゃん!

このおっちゃん、多分一人暮らし。きちんとスーツを着て出かけているし、週末は丁寧に革靴を磨いたりしているのを見かけるので、おそらく給料がいい会社員。早速不動産エージェントに、こんなことがあったと伝えておきました。次回、また変な様子が見られたら、警察に連絡した方がいいね、とアドバイスを受けました。

 

またその2軒隣の家には夫婦と小さい男の子が住んでいます。ある日、家に帰った息子が、「あそこのおじさんが、引っ越してきたんだね、と話しかけてきて、お互い自己紹介して握手した」と。「あとでお母さんにも挨拶しにいくよ。力仕事があったら声かけてね」とも言ってくれたらしい。親切な人なんだろうけど、シングルマザー家庭という家族構成まで把握されてるとは、結構観察されてるんですねえ。。。

 

少々ヒッチコックの映画のようじゃありません?

 

追伸:友人からの指摘。「自分だってご近所の家族構成把握してんじゃん!」確かに!!私もストーカーだった!!